現実逃避録

旅行とか趣味の記録

【UAE】首都アブダビ観光 〜エミレーツパレス・ザイードモスク・ルーヴルアブダビ〜

前回→https://wprefrom.hatenablog.com/entry/2020/01/12/174801

・12/23 アブダビ(続き)

アブダビのメインバスターミナルの前にあるアル・ワヘダ・モールで中東料理を食したわけですが、再びバスターミナルに戻ります。まず向かうはエミレーツ・パレス。ドバイとは違いアブダビのバスはマップなどで検索しても中々ルートが出てこないので、ターミナルのカウンターでバスの路線番号を聞きました。結果、乗るべきバスは34番。しかもドバイとは違うICカードが必要とのことなので券売機で購入。

こちらがアブダビ交通系IC「hafilatカード」です。東京でICOCA使えるみたいに互換性あってくれれば便利なんですが、これしか使えないと言われたらしょうがない。

アブダビ市内の路線バスはアル・ワヘダ・モールとは反対側、この写真の景色が見える側の道路にあるバス停から乗れます。

34番のバスに北向きに乗ること30分程度でエミレーツ・パレスに到着。

宮殿を名乗るだけあってめちゃめちゃラグジュアリーな外観です。あくまで「高級ホテル」なんですが、もう半ば観光地そのものみたいな感じ。

パレスの向かいには強い日差しに照らされて輝くガラス張りの曲線的なビルが。

ロビーに入るとアブダビの首長か誰か分かりませんが肖像画が飾ってあります。

12/23ということでどでかいクリスマスツリーが……ちなみにここだけでなく、デカいショッピングモールに行けば大体クリスマス風の装飾がありました。日本ほど騒ぎ立ててはないようでしたが、イスラム教圏とはいっても商業的イベントとしてのクリスマスは存在するようです。あるいは地元のアラブ人の人口よりも外国人労働者の方が圧倒的に多いという事情があるためかも。

エミレーツ・パレスを見た後はシェイク・ザイード・グランド・モスクへ移動。日没前に到着して青空と白いモスクのコントラストを見たうえで夕方〜夜のライトアップを見る、というのが理想なのでササっと移動したかったのですが、とにかく来た道を戻るバス停がどこなのかよく分からない。しばらく彷徨った挙句、たまたま歩いていた現地在住とおぼしい南アジア系のおじさんに教えてもらいましたが、これがアル・ワヘダ・モールに戻る34番線のバス停とのこと。いや分からんわ。位置としては上の写真のガラス張りのビルの前あたり、パレス側の道路の植え込み部分にあります。

通行人のおじさんのおかげで無事メインバスターミナルに戻り、今度は94番のバスに乗り替えてザイード・モスクへ。

バスがどの道を走るかもよく分からないのでとりあえずモスクが見えた位置で降りて歩いたんですが、外から見て全く人気がしない。「今日閉まってるのか?」と不安になったのでどデカいアサルトライフルみたいな銃を持った守衛の人に聞くとどうも入り口と全然違う方向だっただけでした。後で分かったことですが、94番のバスにそのまま乗り続けていればザイードモスク駐車場の入り口まで行くので本来はほとんど歩く必要はないです。

駐車場の手前にあるガラス張りの建物に入って地下から入るルーブル美術館スタイル。地下には土産物屋や服屋、飲食店などかなり店が多いです。

入り口にはドレスコードの表示が。神聖な場所なので露出の多い格好はできません。ただ女性の場合、アウトな格好でもアバヤ(頭と全身を覆うあれ)の貸し出しがあるので実質どんな格好で来てもOKぽいです。

モスクへの入場は無料ですが、国籍や年齢層などの登録手続き的なことはしないといけません。機械がいくつかあるのでそれで必要事項を入力してQRコードを発行してもらいます。

中に入っていきます。内部では人の動きを妨げないためか、写真を取るための少し広めのスポットが指定されていてそれ以外の場所では撮影禁止となっています。

大きな広場は原則立ち入れないらしく、周囲の回廊をぐるりと回っていきます。

広場の足元にも装飾が。

陽が落ちてくるとライトアップが始まります。青空から夜空までの変化を楽しめるのでやはり夕方前に来るのが一番おいしいかなと。

建物内部はこんな感じ。

礼拝室には超巨大な絨毯が敷かれています。

西の空はこんな感じ。水面の反射が綺麗。

完全に暗くなるとライトアップにより幻想的に浮かび上がります。絵に描いたようなアラビアンナイトの景色を味わうことができました。

駐車場から外側へ少し歩いたところにあるバス停。94番線のバスでメインターミナルへ戻った後、タクシーでアブダビモール近くのホテルへ。

ホテルに着いた直後にメールを確認すると、なんと最後の2泊を予定していたドバイのホテルが水漏れトラブルにより宿泊不可になったとの連絡が。「え?? ここに来て宿泊地無くなった?? どうしよう!」って焦りましたが、幸運にも同じくらいの値段の安宿に空きがあったので即座に予約。泊まれなかった方のホテルはドバイに戻った時に近くを通るので返金交渉に行こうということになりました。その2, 30分くらいの間は相当困りましたが、後になって考えると国外で直前にホテルを取るのでも何とかなるとの気づきを得られたので経験値という観点では良かったと思います。

・12/24 アブダビ→ドバイ

泊まったホテルはこれ。1泊2千円くらいの格安ホテルです。エミレーツ・パレスみたいなところとは雲泥の差ですが、寝られればそれでいいんです。

ホテルの向かいにある中東料理店で朝食。ケバブラップみたいなやつですが、たったの6Dh(180円)です。日本で食ったらその2~3倍するよ。味もすごくおいしい。

アブダビモールを少し覗いてみましたがここもクリスマス。そういえばイヴやん今日。って感じですが、気にしない。

郵便局があったのでシェイク・ザイード・グランド・モスクで買ったポストカードを実家に送りました。まあ自分が実家に到着する方が早いのは分かってましたが、こういうのは旅先で送るから意味があるんです。

タクシーでルーヴル・アブダビに到着。3月にルーヴル美術館行って「アブダビに2号館みたいなのあるらしい」と知ったときは中東旅行など全く企画してなかったのでこんなに早く訪れることになるとは思いもよりませんでした。

入館料は60Dh(約1800円)。中国語や韓国語のパンフレットはありますが、残念ながら日本語パンフレットはありません。パリにはあったのに……。英語のを掴んで入場。

これちなみに海です。海にせり出すような形で建っています。

絵画が中心のパリとは違い、アブダビはどちらかといえば歴史的な出土品の展示が多く、美術館というより博物館といった方がしっくり来るイメージです。コンセプトとしては同じ時代の異なる地域の出土品を並べ、そこにある種の類似性を見出すことによって「人間は異なる場所で異なる文化を発達させていながらも、それらは似たような段階を経て進化してきており、そこから全ての人間に共通する本質が見出せるのではないか」みたいなテーマになっています。

中には日本の物品も展示されています。

有名なナポレオンの絵をはじめ、絵画も多少展示されています。

順路の最後あたりには現代アートも。

バス停は美術館を出てすぐに左へ向かい、道路へ出て左手へ少し行ったところにあります。路線は94番線。ここルーヴル・アブダビとシェイク・ザイード・グランド・モスクが両端の終点となっています。そう考えると時間に余裕があればこことモスクを同じ日にするのが楽かも。

バスターミナル内にあるレバノン料理店で昼食を食べましたが、コスパも味も良く適当に入った割にはかなり当たりの店でした。

これで自分(手前)は32Dh、友人の分(奥)はなんと14Dh。安くて美味くて量も十分すぎるほどある。

食事を済ませた後、ドバイのアル・グバイバ行きの14:30発のバスに乗り込み、世界一の高層ビル 「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa, برج خليفة)」のあるダウンタウンドバイへと向かいました。